色々なシンセの Envelope Generator の
パネルを見てみる(1)
以下に何種類かのシンセの Envelope Generator 部分のパネルを解説する。
Moog IIIc の Envelope Generator パネル:
・Moog IIIc の 911 Envelope Generator。
・この Envelope Generator では Attack、Decay と言う言葉は使われていない。まだ、そういった概念が出来る以前の製品であったためである。
・各ボリュームの意味は以下の通り。
T1 = Attack
T2 = Decay
T3 = Release
E = Sustain
・現在一般的な Envelope Generator とは Release(T3)と Sustain(E)の並びが逆なので、使用する場合には注意が必要。
・Gate 信号には S-Trig のシンチ/ジョーンズの端子が使われ、出力は標準プラグになっている。
・Release と次の音の出始め(T1 or T2)に微妙な関係があり(ちょっと言葉では表現しにくい)、冨田勲のアルバムに出て来る口笛の音の音量カーブが特徴的なのは、この 911 の特性によるのではないかと考えられる。
Arp Odyssey の Envelope Generator パネル:
・ Arp Odyssey には ADSR と AR の2つの Envelope Generator が搭載されている。
・ADSR と AR は下のスイッチで、どのように動作させるかを選ぶ事ができる。
・ADSR の左側のスイッチが、KYBD GATE になっていると、鍵盤からの Gate 信号で ADSR が動作する。
・もし、ADSR 左側のスイッチが LFO REPEAT になっていた場合、その右にあるリピートモードのスイッチの選択によって動作が変わる。右側のスイッチが KYBD REPEAT になっていた場合、ADSR は鍵盤を押している間、LFO で設定した速度で動作する。鍵盤から手を離せば ADSR は停止する。右側のスイッチが AUTO REPEAT になっていた場合には、鍵盤から手を離しても常に LFO の信号で ADSR が動作する。
・AR のリピートモードのスイッチは ADSR の物より簡単で、KYBD GATE なら鍵盤を押した時に AR が動作し、REPEAT なら LFO の信号で AR が動作する。
・他の場所でも述べているが、この Arp Odyssey のリビジョン1(白パネル)の ADSR は、立ち上がりが微妙にディレイするという特徴があり、それが独特のサウンドとなっている。以下に掲げる2枚のアルバムのシンセベースサウンドはリビジョン1の Arp Odyssey でなければ絶対に出ない音である。
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